歌舞伎座

 続きを読む歌舞伎座の歴史は古く、1889年（明治22年）明治の演劇改良運動の流れ受けて開設され、当時は9代目市川團十郎、5代目尾上菊五郎らの名優が舞台に立ち、いわゆる「團菊時代」の舞台として使用されていた。1921年漏電により焼失、その後再建工事が開始されるも関東大震災により工事は中断されながらも、1925年1月以前よりも規模を拡大した形で復興し、関東大震災後の東京の新名所となった。その後は6代目尾上菊五郎や初代中村吉右衛門らの名優が活躍し黄金時代を築くが、第二次世界大戦が激しくなり興行は中止され、1945年の東京大空襲で全焼した。1951年、東京藝術大学教授 吉田五十八の設計によって再々復興を遂げた歌舞伎座は2002年2月に文化庁の文化財登録原簿に登録され登録有形文化財となり、現在は「歌舞伎の本拠地」として一部の公演を除き、通年歌舞伎を興行している。