アゴダ(agoda)で請求トラブルに遭遇しない対策法
外資系ホテル予約サイトの中で日本語サポートなどが比較的充実しているアゴダでも残念ながらトラブルゼロとはならず、日々の膨大な予約数を考慮すると一定数のトラブル発生は避ける事が出来ません。
とは言っても誰だってトラブルになるのは嫌ですし、何としてでも回避したい物。そこで本記事ではagodaの口コミで書かれる事の多い請求周りのトラブルについて対策方法をご紹介します。
20回以上agodaを利用して遭遇した請求トラブル
国内ホテル・海外ホテルを問わずagodaは直近3年間で20回以上利用しており、現地払い・事前払いと決済方法も様々ですが、実は私も1回だけagodaで請求関係のトラブルを経験しました。
東南アジアの比較的安い宿をアゴダで予約し事前に支払いも済ませていたのですが、チェックイン時に代金の支払いを求められたという物です。
ただ、この時印刷したアゴダの予約票を携帯しており、支払いの証拠を提示する事ができたので多少チェックイン時にごたつきはしましたが、ホテルの確認ミスという事で難を乗り越えることが出来ました。
この時、アゴダのサポートに連絡などはしておらずフロントでの交渉のみで解決したのは予約票を印刷・携帯していた事が大きかったと思います。
今のところこの件以外には二重請求や予約できていなかった、予約内容が違ったなどのトラブル経験はありませんし、周辺のagodaを比較的多く使っているという方に聞いてみてもトラブルの話は出てきませんでした。
「トラブルに遭った人は怒りの口コミを投稿するが、何も無かった人の多くはわざわざ良い口コミを投稿しない」という話を聞いた事がありますが、確かに多少なりともそれはあるのかもしれません。
それでは実際に口コミなどで投稿されている悪い評判というのはどのような物があるのでしょうか。
※当サイトでもユーザー様からの投稿によるアゴダの口コミを募集・掲載しておりましたが、投稿マナー・個人情報の問題など諸事情により現在は募集・掲載を見合わせております。
(1)表示された金額と請求額が違う
予約時に表示された金額と実際の請求金額が違うといったケースが存在しています。これはクレームになっても仕方ありませんが、アゴダでは特定の状況下で予約時の金額と請求時の金額が変わってしまう事があり、利用規約にも明記されています。
このトラブルについてはその理由を知っておくだけで予防ができるかもしれません。
税・サービス料が加算された事による金額差の発生
現在この仕組みは無くなり、最初から税・サービス料が含まれた金額が表示されるようになっています。
最近は分かりやすく総額表示をしてくれるサイトも多くなったのであまり見かけなくなりましたが、最終画面で税・サービス料、予約手数料などが別途加算され、いきなり金額が上がったように感じてしまう事があります。
このように部屋の一覧画面では 6,779円と表記されていても、いざ予約支払画面に進むと
848円の税・サービス料が加算され、合計が7,627円になってしまいました。初めての方には誤解を与えやすい仕組みである事は間違いありません。
レート変動による請求額の変動
agodaに限った事ではありませんが、海外のホテルを予約し宿泊料金はホテルで直接支払うという場合、予約時に表示された日本円の額と実際の支払額が同じになる事はまずありません。
この問題についてはあえて書くほどの事では無いかもしれませんが、通貨換算レートの関係で予約時に参考として表示される日本円の金額とは違う額を最終的には支払う事になってしまいます。
この問題を避ける方法は一つ、現地通貨での表示に設定してから現地通貨額を把握した上で予約を入れるようにするか、事前に支払ってしまうようにするかです。
後日支払い利用時、レート変動による価格差の発生
アゴダには予約時に代金の支払いを行わず、宿泊日が近くなってからクレジットカードなどに請求する「後日支払い」という制度があります。
この制度を利用して海外のホテルなどを予約した場合、実際の請求額は支払日のレートに基づいて決まります。予約日と支払日の為替差が大きいほど請求される金額差も大きくなる事になり、この規約は予約時に表示される「料金変動の詳細はこちら」というリンクからも確認することが出来ます。
独自の税金などが加算された為
これは主に日本国内のホテルで起こりうる現象ですが、入湯税や地方自治体が独自に定める宿泊税などが別途現地で加算され請求されてしまうという事態です。
多くのケースでは発生しませんが、入湯税などの一部特殊な税金は現地で別途請求される可能性があり、これは楽天などの国内予約サイトから予約した場合も同様でアゴダに限った事ではありません。
その他、agodaには民泊が多く掲載されており、汚れや破損などによって追加の清掃・補修代金を請求されたりと言った可能性も考えられます。これはagodaではなく民泊の貸主(ホスト)と個別の交渉が必要になります。
(2)キャンセル料を請求された
無料キャンセル期間内にアゴダのマイページからキャンセルを完了させれば、私自身の経験として間違いなく返金されており、そこでトラブルになるケースは非常に少ないと考えます。
問題は、キャンセル不可プランを予約してしまったり、無料キャンセル期間を過ぎてしまったケース。口コミをよーく読むとこのようなケースのクレームが山積されています。
新型コロナによる特例として一時期、無条件で無料キャンセルを受けていた事もありましたが、残念ながら今現在はその特例も適用されなくなり、原則キャンセル料から逃れる術がありません。
電話やメールなどによって予約をキャンセルするのはトラブルの元になる為、避けるようにしましょう。
特に、宿泊施設へ直接電話をしてキャンセルを行う行為は返金トラブルを生む非常に大きな要因になりますので、必ずアゴダのマイページにある予約履歴よりキャンセルボタンを押して手続きをするようにして下さい。
キャンセル料や期間の表記
現在アゴダでは表記が改善され、以下のような紛らわしい言い回しによるキャンセル料表記が見られなくなりました。
キャンセル料や期間の表記については十分わかりやすいのですが、それでも他のサイトと比べると若干の不親切さがあると思いました。
予約画面の一番下、次へボタンの右側に【キャンセル料金なし】という表記がありますが、これを見てどう思われるでしょうか? 「いつまでならキャンセル無料なの?」と思えれば問題ありません。
ちなみに正解は以下の通りです。
バッチリ無料でキャンセルできるのは4日前までで、現地時間で3日を切ると全額がキャンセル料として徴収されます。キャンセル期日の表記は一か所ではありませんが、部分的にあるこの様な表記を見て誤解したまま予約を進めるとトラブルの原因になりかねません。
その他にも、このように 12日の【前日】まではキャンセル無料 と書かれていたり・・・。わざわざ前日を強調するなら素直に【11日まではキャンセル無料】と書いて欲しいですが…パッと見ると勘違いを誘発してしまいます。
提携・下請けが絡む複雑な予約経路
その他にも予約内容の伝達ミスによって予約した部屋と違う部屋に通されたり、そもそも予約自体が出来ていなかったりとアゴダ側へ非があると思われるトラブルも確かにあります。
これらの問題点として挙げられるのが、複雑な予約経路による予約内容や支払情報の伝達ミスとそれに付随する問題であると思います。
agodaに限った話ではありませんが、外資系オンライン予約サイトの多くは傘下にグループ会社・提携会社が多数存在し、その予約経路の複雑さによって「事前支払い済みなのに現地でチェックインの際に再度支払いを求められた」という問題が起きやすいのではないかと考えております。
記事執筆時点でagodaに掲載されている宿の件数は約60万件でしたが、そのうちagodaと直接契約している宿は約20%にあたる約16万件。
残りの約44万件はagodaで予約した後、傘下のグループ会社・提携会社経由で予約手配されるという仕組みになっており、これは予約画面で確認する事ができます。
SelectRooms経由で予約が行われる
下画像の宿を予約した場合、実際にはSelectRoomsというサイト経由でホテルが予約されます。(※厳密に言えばこのSelectRoomsの傘下にも下請けや提携会社が存在する可能性はありますが)
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Trip.comで架空の部屋販売被害、対処と問い合わせ先まとめ
Booking.com経由で予約が行われるホテル
これも同様にagodaで予約したとしても実際にはBooking.com経由で支払情報・予約がホテルに伝わります。もちろん、booking.comの下へ更に旅行会社がある可能性があります。
モーター ヨット バート ボート & ブレックファースト|Agoda.com
日本国内ではJTBがアゴダのパートナー企業に
日本国内ではJTBや楽天トラベルと提携しており、記事執筆時点ではagodaに掲載のある国内のホテルのうち約4,500軒がJTB経由で予約手配されるという事です。
JAPANiCAN.comとはJTBが運営する訪日外国人向けホテル予約サイトです。
楽天トラベル経由で予約されるホテルもあります。
予約の確認や変更・キャンセルはagodaのサイトででき、サポートもagodaが請け負いますが、下請けが存在する以上は問題が発生する可能性も上がり、トラブル発生時の解決にも時間がかかる可能性はあります。
アゴダの予約でトラブルを回避する方法
アゴダに限らず外資系のホテル予約サイトで宿泊予約する場合は、以下を厳守する事でかなりのトラブルを事前に回避することが出来るようになります。
- 利用規約なども含め、とにかく細部までしっかり読む
- 随所でスクリーンショットを撮っておく
- 金銭が絡む部分でエラーが出た場合、必ず中断して状況を確認する
- 出発前にホテルなどへ再度確認を行う(予約直後はホテルへ情報が伝わっていない事もある為、少し日を空けて確認)
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